庭は毎年違った表情を見せてくれます。今年の風景をもう一度再現しようとしても 思うようにいかないのですが、だから飽きずに続けられるのかも知れません。
2021年は花の便りが驚くほど早く届き、バラも例年になく早く開花。 早咲きと遅咲きのバラ、両方が楽しめ、随分と賑やかな景色となりました。
早春の頃、日差しを浴びてキラキラと輝く若葉の美しさ。 蕾が上がってきたときのワクワク感、すべての仕事を終え、夜の庭の静寂の中でバラからねぎらわれ、時を忘れて佇んでしまう。
「今年も咲いてくれてありがとう」と感謝しながら手入れをする。他の植物に比べて数倍手は掛かるけど、やらずには居られない。そんな魅力に溢れている。バラと相性の良い植物を増やしながら、少しずつ庭らしくなってきたように思います。
いつか、実生で好きなところに芽を出した植物が自分たちで庭の風景を作ってくれる。私は少し手を貸すだけ。その代わりに「今年はこんな景色にしてくれた」と嬉しくなる。そんな庭になったらと思います。
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